自分の欠点を踏まえてきのこる
最近長文を書きたい気分なので、今回は自分がキャリアの方向性をどのように決めているかを書こうと思います。
たまに採用市場から自分を見たらどうなのかな?と一旦立ち止まって考えて、何をアピールできるかな?と考えるのですが、残念ながら私は何年経っても自分の強みではなく、欠点しか浮かびません。
性格的なものもありますが、どうしても自分の強みや長所が浮かばないので途中から無理にいいところ探しをせずに、自分の欠点を踏まえてキャリアや会社を選択しています。
具体的にはこんな感じ。
社会性や社交性、ビジネスパーソンぽさが欠けている
子供の頃から真剣に考えていても「ボーッとしてる」と見られることが多く、話し方ものんびりして幼稚な声質なこと(発声のレッスンに通いたい・・)もあり「悩みがなさそう」「不思議ちゃん」だとよく言われました。
ならばとキリッと顔をしてみれば「怒ってるの?」と聞かれてたり、一体どうしたらちゃんとした人に見えるのかいまだに全然わかりません。
「友達」という視点であれば良く捉えてくれる人もいますが、面接という短い時間で「ビジネス」という視点で見たときに自分は外観で高評価をもらえるタイプではありません。
ではどうするか
大学の専攻は文系だったこともあり周りは営業職につく人が多かったですが、瞬発的に外観で判断されがちな営業はキャリアの選択肢に入れませんでした。
今いるIT業界はテキストベースでのコミュニケーションが多く、成果重視で見てもらえるので自分にはとても合っていると思います。
それでも「うちの会社のメンバーとしてお客さんの前に出すにはどうか」という視点が入りそうな受託開発会社は避けて、自社開発の会社を選んでいます。
アピールどころか自己紹介が苦手
学生の頃から自己紹介が苦手で、「早くこの時間が終わればいいのに。」と思ってきました(礼儀としてやる感じ)。
更に採用はゴールではなくスタートだと思うと自分を良く言うこともできず、更に頑張ってもできないことがあると知っているが故に「頑張ります」も言えません。自分が何者でどんな人かなんていまだにわからないよ・・・。
ではどうするか
出来ることではなく、これまでしてきたかの事実なら言えるのでそれを話すようにしています。スキル以外にも人物像を上手く伝えられないので、普段から少しだけアウトプットをしておいて、ポートフォリオにはURLを多く貼り付けて自分の情報を多く知ることができるようにしています。
エンジニアスキルが欠けている
Railsから入ってRubyを多少覚え、前職では1年も満たない期間フロントエンジニア(Angular)だった職歴がありますが、未経験採用だったこともあり、簡単なIssueをこなす感じでした。このまま続けても大したエンジニアにはなれないことが見えたので、それなりに筋が悪くなさそうだったデザインの方に舵を切りました。
デザインスキルが欠けている
デザイナになってからは仕事になっているレベルとは言っても、当然のジョブチェンジで驚くほどメキメキ上達したわけではありません。それから、エンジニア志望だったこともあり画像やLPよりも設計や使い勝手の改良、何より開発がしたい気持ちがありました。
ではどうするか
どちらも1人前レベルではないので、エンジニアとデザインを掛け合わせた立ち位置でキャリアを今は選択しています。給与は恐らく自分のスキルを考えるにどちらか1つに絞って進んだ時より多く貰えているだろうと思います。
エンジニアとしては足りないくらいのGitやコードリーディングスキルがデザイナ職にプラスされただけで重宝されて、コードやテストは仕様書と同じなので事前のチームでの仕様の共有も最小限で済み、エンジニアの方との会話も特に苦労することもないし、壁も感じることもありません。
自分はまだデザインに関して守破離の守の部分であり、基本に忠実で、誰しもが使ったことがある、安心感があるUIを求められることが多いB to B向けの会社を選ぶようにしています。分業が細かくされていて専門性が問われそうな大規模な会社より、1人でそれなりのレベルで色々やれる人を重宝してくれそうな小規模なところを選んでいます。
今の会社は歴代のデザイナさんが素晴らしいもの(ユーザに高評価をもらえているUIと綺麗で整理されたコード、コンポーネント)を残していってくれているので、守としてその世界観や思いを引き継いで拡張することなら出来ている(コンポーネント開発は今の自分に合っている)と思っています。
経験と時間が圧倒的に欠けている
開発系にジョブチェンジしたのが約5年前で、それまでは新卒で入ったSIerでは保守の窓口やマネジメントと行った役割で10年勤めました。その殆どの期間Excelを相手にしていました。なので同じ年齢層の人に比べて経験や業務時間が圧倒的に足りません。
ではどうするか
さらに掛け算で今は医療系のサービスを選びました。専門的な業務知識を求められるところであれば、そこに勤めて初めてその分野を勉強する人が多いからです(もちろん前職も同じ分野だったという人はいますが)。専門分野を勉強しようとする人はそれだけで喜ばれるし、他の人と同じスタートを切れることが一つでもあるといいなと思いました。
持てる時間が欠けている
まだ欠点あるのかよ!という感じですが、子供が3人いるので自分の時間が絶対的に少ないです。こういった子育て中の学習時間の確保の難しさは昨今記事やツイートがだいぶ増えてきたので目にしたことがあるかと思います。
ではどうするか
やはり一番多く取れる時間といえば、業務時間。開発環境がレガシーにならないように新しいことを始めたり、興味があることを裁量を持って取り組んだり、仕事を頑張って代表作にするのが自分には結局一番かなと思います(B向けのサービスは人に話す時に注意が必要だけど)。あとは自分の都合で出来るため勉強会を主催しています。
プライベートの学習時間は少しずつしか取れないので、最近だと今の現場はVueですが突然Reactの環境が来ても最悪な状況にならないように「りあクト!」の読書会に出たり、コツコツやっていきます。
一旦終わったーーーーーー🎉🎉🎉🎉🎉
一人では絶対理解できなかった!!!!! https://t.co/iSSBSStPGI— shokola (@shokolateday) April 21, 2020
最後に
仕事面だけでなく人間的にも欠けたり凹んでいたりして、その欠点を直している間でも生活や人との関わりは続いていきますし、今認識している欠点が直っても知れば知るほど「できていない」と思いしる世界であり、今はない受験や介護や病気、年齢問題なども今後出てくるかも知れません。
それでも自分一人程度の需要ならどこかにはあるだろう。都度都度考えてみる。そう思ってこれからもなんとかやっていけたらなと思っています。あと守破離の「破」が来る瞬間を楽しみに。